【活動記録】 光岡英稔先生 講習会

2019年 第2回 光岡英稔師 ◇兵法・武学研究会◇ in金沢

6月9日(日)    

10:00~12:30 (150分) 兵法・武学研究会 ≪ビギナークラス≫

14:15~16:45 (150分) 兵法・武学研究会 ≪基礎クラス≫

17:00~19:30(150分) 兵法・武学研究会 ≪応用クラス≫

19:30~20:00 (30分) 自主練習

会場:金沢総合体育館第三会議室

 

ビギナークラスではまずはじめに立位で「前後表裏」、地面に手をついて四足になり「上下表裏」を確認した上で、「左右表裏」を経験していきました。講習会でこのあたりの内容に取り組むのは数度目なのですが、その度に新しい発見や理解があります。今回は「左」のなかにも表裏があり、「右」のなかにも表裏があることがしみじみと感じられました。

 

「左右」という概念は体感とうまくフィットしません。例えば右手を出したときの感じを「右の感じ」という言葉で表すと、こぼれてしまうものが沢山あります。左右は外面的で客観的な理解からくる「違い」を基にしているからでしょうか、体感が認識を経由して体験が分節されてしまいます。

 

「表裏」も確かに分節なのですが、内面的で主観的な経験の「違い」を基にしているからか、体験が体験のままあらわれる自己分節的な趣があり、しみじみと感じ入ってしまいます。それは例えば自転しながら公転する地球上に我々が居るという、当たり前すぎて感知できないほどの「何か」に思いを馳せることと、身体を観ることが重なるような感慨です。

 

そして表裏の経験を前後左右で揃えると「定位」、ズラすと「不定位」となり、前進がしやすくなったり後退しやすくなったりする体験をしていきました。最近思うのですが、ビギナークラスで初歩の教えから「移動」が取り扱われるのはとっても重要なことです。適切に自分が移動できるかどうかは武術的接触において、いわゆる体格の良し悪し等の要素を差し置いて更に重要な争点となりうると思うからです。また、常連のSさんが手押しダンプで雪かきしているときに、定位と不定位を使って前進と後退をしていたら嬉しくて楽しくてしかたなかったと言っていたのですが、まさに! やろうとすることに合致する感性を把握していると、生きているのがシンプルに楽しいんですよ!

 

2コマ目の基礎クラスでは空手の平安二段という型を使い、拳を肩の前に突出す流派と、鳩尾の前に突出す流派の違いを体験していきました。突出す場所によってどのように拳を握るか、どのように指、手首、肘、肩、体を揃えるのかが違います。

ぼくは自分なりに手を伸ばすと、とくに鳩尾の前では揃ったようにならなくて、いわゆるセンスがないというか、持ち前の感性と形の感性が合わないなと思いました。それでも四角形や三角形の図形を借りて自分で形をみる方法を伝えてもらったのと、光岡先生が各自をチェックしながら周り、何度か接触を受けて形に入ることがつかめてきました。

 

形に入るとそれだけで十分強いのですが、次は検証として形に入ったあとに力んでみました。すると「形の集注」が「力の集中」になって却って弱くなってしまいました。形があると力が要らないということをこのように鮮やかに経験したのははじめてのことでした。

ちなみに肩の前に拳を置くのを「四角系」、中心に置くのを「三角系」と分類したうえで、四角系と三角系の間に剣術を置いてみて、その感性の移行を仮説的に体験していきました。

 

それにしても、形に入る経験をするために光岡先生がしてくれる細かな位置の調整と、形を体感するために適切な圧力をくれる技術は武術的職人芸ですね。直接伝授は武術講習会の醍醐味の一つだと思います。講習中に光岡先生が「武術や武道の学び方を扱うのが兵法武学研究会」と仰っていましたが、理解としても体験としても目まぐるしい3コマでした。

 

笹井

 

2019年

2月11日(月祝 光岡英稔 韓氏意拳講習会  in金沢 

10:00~12:30 (150分) 初級クラス

会場:金沢総合体育館第三会議室

 

 

韓氏意拳「石川分館」としてははじめての光岡教室でした。体験の方も多数いらしてくれたこともあり、韓氏意拳学習者に体験してほしい基礎の基礎から教えていただきました。韓氏意拳のルーツを辿ると形意拳、さらに古くは心意拳などにあたりますが、「心意」とは中国語でどう意味するのか? それは身体とどのような関わりを持つのか? というところから始まりました。

 

四足になったり、正座をしたりしながら、経験的に立ちあがってくる身体を体験したあとで、手を伸ばしたところから手を寄せる「抱(バオ)」と呼ばれる行為を試しました。それは意識的に身体を動かすような体験ではなくて、気持ちの世界に降りて、もっと深く降りながら手が寄せられることになる現象に立ち会うような体験でした。なんか講習内容が具体的じゃなくてすいません。具体的に書いても経験を伴わねば無意味な情報になるような、一般的な身体理解の仕方とは別の方法なので、なかなかうまく書けませんね

 

笹井

 

2019年

2月11日(月祝 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会◇  in金沢 

14:15~16:45 (150分) 兵法・武学研究会 ≪基礎クラス1≫

17:00~19:30 (150分) 兵法・武学研究会 ≪基礎クラス2≫

19:30~20:00 (30分) 自主練習

会場:金沢総合体育館第三会議室

 

今回の武学は基礎1、基礎2の二コマでした。具体性のないキーワードで紹介するしかないのが残念ですが「左右の表裏」が「前後の表裏」と一致することを「定位」、揃わないことを「不定位」として、二人組で押したり前進しながらどのような違いとして現れるのか体験していきました。

 

次はシラットのジュルース、空手の三戦を例に「型」がもつ定位と不定位の転換をみていきました。型の段階を進むにつれて「勁道」が変わり身体性が変化します。例えばこの段階を経てこの姿勢ならば右が定まり左が動きやすい、次にはまた左が定まり……などというような具合です。すなわち型を経験することは、体験の振り返りであり先取りでもあります。行為に適した状態を再現的に先取りしているという意味で。その先取りは相手に触れてもらうと感覚として現れるのですが、触れられる以前、感覚が生じる以前の段階では非常に朧気です。型をやり込むことはこの朧気ななかに確信を育てていくことなんだなぁと思いました。しかしそれにしても、世の中広しといえども現在「型」をこのように把握し伝えることのできる人は光岡先生だけなのではないでしょうか。

 

講習会では続いて二人組の型稽古に入っていきました。型の段階における勁道の転換性が理解できると、コマ送りのように一挙動ごとの二人型が理解できます。転換の経験と結果の先取りが型に詰まっているのです。しかしそれにしても、また向き合う形ならではの同調の仕方と生じる結果があり、ほんとうに不思議でした。一筋縄の理解では及ばない!

 

「うーん納得!スッキリ!」という感じでなくて、不可解ながらも結果が生じている独特の謎は武学の、そして武術の魅力といえますが、これは万人向けの楽しみ方ではないでしょう。そんな中、ギックリ腰の不安を抱えつつ初参加の女性が、午前だけ一コマ参加でといいながら二コマ目も急遽参加し、ついには三コマ目も追加で参加していったのには驚きました。自身の身体と新鮮なコミュニケーションがとれるのが嬉しかった様子でしたが、そのように楽しんでいただけることは世話人としても嬉しい限りです。参加の皆さんどうもありがとうございました。次回は2019年6月9日を予定しています。 

笹井

2018年

1月26日(金)~ 28日(日) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会◇ 韓氏意拳講習会 in金沢 

 

記録的な寒波襲来、北陸地方はすっぽり雪の中でしたが、熱い講習会が繰り広げられました。

 

写真を見てなぜウルトラマン?と気が付いたあなた、これは遊んでいるわけではないのです。

自然に発生する左右非対称の動きとその理を確かめております(^^)/

ウルトラマンの世代が進むとポーズが変化するのはなぜかも考察しました。

 

女子的には変身特撮番組はあんまり見ていないのでふ~んでしたが、武術男子たちが嬉々としている様子が面白かったです(U)

2017年

10月29日(日) 光岡英稔導師 韓氏意拳講習会 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会◇ in金沢 

 

この回の感想に関しては参加者Sさんからのレポートをどうぞ!

2017年

6月9日(金) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in福井◇

6月10日(土) 光岡英稔導師 韓氏意拳講習会in福井

6月11日(日) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in金沢◇

 

2017年

2月10日(金) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in福井◇

2月11日(土) 光岡英稔導師 韓氏意拳講習会 @福井

2月12日(日) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in金沢◇

 

昨年10月から早4か月、2017年の光岡先生講習会は大雪警報の出るなか開催されました。今回も3日間にわたり福井→金沢と会場を移しての講習会。新たに参加された方も交えて、気を沈めることから体を整え、左右身体の違い、剣(木刀)と身体の呼応など不思議で興味深い体験を味わいました。 

2016年

10月14日(金) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in福井◇

10月15日(土) 光岡英稔導師 韓氏意拳講習会 @福井

10月16日(日) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in金沢◇

 

今年2回目の光岡先生講習会。今回も3日間にわたり福井→金沢と会場を移して開催しました。

 今回の◇兵法・武学研究会◇のテーマは「護身体」~武術において”やられない””遅れをとらない”身体の養い方、基礎で養う身体とは~を深く研究しました。

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『ナイフを持った相手に対する護身』

 

今回3コマ目の講習は光岡先生の悲しいお知らせから始まった。

「武術にかなり精通した人でもナイフ相手に身を護ることが出来る可能性は5%以下である」

だから逃げられるのなら逃げなさいというのだ。

ホントいいことを聞かせていただいたと思う。いざという時に役に立つのはこういう話だ。逃げましょう。

 

考えてみれば私たちは競技を行う武道などに知らず知らずに悪感化されているのかもしれない。競技ならば勝負なのであるから、どちらかが勝ち、どちらかが負ける結果しかない。とにかく戦うしかないと思い込んでしまう。しかし護身をテーマにすれば結果はナイフでやられるか、や・ら・れ・な・い・か・なのである。何でもいいからモノを投げつけて、隙を見て逃げて、警察に電話すればいいのだ。

 

それでも立ち向かわなければならない場合に、護身術、護身技はあるが、それとて十分に気の沈んだ護身体がなければ役に立たないという。(だからまずは気の沈みについて、1コマ目、2コマ目で学んだ)

そもそもイザという切羽詰まったその時に、立ち向かわずに逃げるという冷静で適切な判断を下せるというのも、気の沈みがなければ叶わないのかもしれない。

 

 

『ナイフの切っ先を首に向けて』

 

「恐ろしい」と「危険」は別のもので、対処しなければならないのは「危険」。

だから二人稽古ではナイフをしっかりと相手の首に向けるようにと指導される。

護身の稽古ということは、当然相手の生々しい暴力についての学習でもある。

 

話は映画に飛ぶ。「ある精肉店のはなし」というドキュメンタリー映画だ。そこで冒頭に牛の屠畜シーンが生々しく映し出される。近代日本を生きている我々が目をそらし隠してきた真実。すさまじい暴力の存在がそこには露にされていた。

現代の世界を見渡してみても、日本列島の時間軸をさかのぼってみても、日常的に屠畜を目にすることがある社会の方が絶対的に多数派だろう。ところが今日の我々は、そのことに気づかないで(気づかないように努力をして)日々を過ごしている。ある意味それは片目をつぶったまま生活しているに等しいのかもしれない。口に運ぶ肉がどのようにして到来したかに全く不感症で「A5ランクだ~」とか「このお肉、やわらか~い」とか言っているのだから。

 

さて話を戻す。家畜ではない。人間を殺す暴力について学んだという話だった。現代の日本に住む我々にとって、こちらも無い事にしたいものなのだろうと思う。相手が人間なだけにその想いは屠畜よりもこちらの方が強いかもしれない。

 

正直に言えば私自身、講習会を終えて1週間ほどしてようやく気がついたことがある。「人間は暴力的な存在である」と何度となく言い、理解をしていたつもりでいたが、私の内にその暴力を無条件に拒否する心があり、暴力そのものを真正面からとらえることを巧妙に避けてきたのではないかということだ。

今回、光岡先生にナイフディフェンスを手ほどきしていただいて、暴力という否定されるべきものにも、生物としての、人類としての豊かな経験の蓄積があるということを実感した。またこれら暴力の存在を真正面から取り扱う武術というものが、隠し事のない人間の在り様を見つめる、極めて「健全」な眼差しを持つものであると確信した。

 

 

 

韓氏意拳福井分館 畠中広樹

 

 

2016年

6月17日(金) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in福井◇

6月18日(土) 光岡英稔導師 韓氏意拳講習会 @福井

6月19日(日) 光岡英稔 ◇兵法・武学研究会in金沢◇

 

今年の光岡先生講習会。今回は3日間にわたり福井→金沢と会場を移しながらの研究会。

身体感についての歴史的な考察から、アシンメトリーな身体を意識することなどなど脳も体も刺激たっぷりの「光岡漬け」時間でした(^.^)。以下は連続参加いただいたささいさんからのレポートです。

 

 

キーワードだけで盛り沢山ですが、ひとつずつじっくり教えてもらいました。「自然に動く」は例えるならば、料理の複雑な妙味をそのままおいしく味わおうというものです。今回学んだことは、羊の肉が入っているぞ、玉ねぎがとろけているな、ひとつまみの塩が効いているなどと、味を成り立たせている要素を吟味できるような舌の養い方です。

 講習のいちばん最後にはナイフや武器を使いながら、からだを観る経験が実戦でどう活きるのか実演してもらいました。

 武であること。それがからだに厳密な問いを投げかけるんだ、徒らに体観しているんじゃないぞ。そういうメッセージを置き土産にしていただいたと思っています。(ささい)

2015年10月24日(土)福井県産業情報センター 午前:韓氏意拳初級、午後:養生功

       25日(日)白山郷公園武道館 午前:兵法・武学研究会、午後:韓氏意拳初級


今年2回目となる光岡英稔導師をお招きしての講習会でした。

今回は韓氏意拳の成立など、拳学の成り立ちについても詳しくお話を伺いました。

印象的だったのは、過去と現代では生きている人間の身体感覚にかなりのギャップが生じているということ、拳の成り立ちには当時の身体運用が反映されているという当然のことが見過ごされがち。

馬歩という「乗馬から発生した型」はとてもキツく、すぐに止めたくなる衝動が来ます(^_^;)

そのほかにも四足歩行から二足歩行へ変わっても本能的衝動が残るという説はとても興味深いものでした。


ともあれ2日間の講習会は内観を中心に自分の感覚を研ぎ澄ます時間でした。

参加中はわからなかったことも、先生の言葉を反芻しながら立ってみると以前とは違う感じ方があります。忙しい日々の合間にも、繰り返し感覚を意識していきたいと思います。

2015年1月24日(土)松任学習センターにて 

10:30-12:00韓氏意拳 体験講習会ショートクラス

13:30-16:00韓氏意拳 初級講習会


盛況のうちに終了いたしました。

意識しない、感覚に注目する、意識体と感覚体についての説明が印象的でした。


翌日25日(日)白山郷公園武道館にて

10:00-12:30 兵法・武学研究会も行われました。

先日7月13日(日)光岡英稔先生をお招きした、韓氏意拳初級講習会のご報告です。

お隣石川県からのご参加が約半数、女性も多い会でした。

 

内容はとにかく“濃くて深~い”6時間。参加者Nさんの「ものすごく深い深い井戸があって、それを覗き込むような体験」というのが言い表しているように思います。

 

今まで何度か韓氏意拳の講習を受けて、なんとなく以前よりわかってきたかな~という感覚が、もう一度根本から揺さぶられる体験をしました。

「体の聲を聴く」「ひたすら待つ」

体も脳も普段と違う使い方で、頭から煙が出そうとはこのことか!な私でした。

 

それでもMさんのように「講習会で聞いたことや味わった感覚は、今わからなくても、いつかわかる日が来たらいいな~くらいの気持ちで、待つ!」

ひたすら待つ!!のキモチで行きたいと思います。

 

なお、ご参加の皆様には会場準備等でご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

今後も福井の地でこのような会を継続していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

そういえば、白川文字学にも造詣の深い光岡先生、今度は近くの図書館にある「白川文字学の部屋」をぜひご案内したいですね(^.^)

 

光岡英稔先生が初来福!

 

◆講師 光岡英稔導師

◆日時 7月13日(日)

    10:00~12:30 韓氏意拳初級講習会Ⅰ部

    14:00~16:30 韓氏意拳初級講習会Ⅱ部

◆会場 福井県中小企業産業大学校 第1会議室(1階)

◆会費 Ⅰ部 6,500円+会場費300円

    Ⅱ部 6,500円+会場費300円

    (Ⅰ部・Ⅱ部連続受講 12,000円+会場費500円

◆定員 各15名

◆参加資格 Ⅰ部Ⅱ部とも体験参加可 武術経験不問

◆内容 参加者に合わせて進めてまいります

風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき

 

【 料金(税込) 】 540円(税込) / 月 

 

【 発行周期 】 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)

 

甲野善紀先生のメールマガジンVol.181<笹井信吾氏との対話 その1>より、笹井氏との往復書簡 連載始まりました。

 

下記よりお申込みいただければコンテンツが受け取れます。

 

<夜間飛行>http://yakan-hiko.com/